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日本は火山列島と呼ばれるほど、火山の多い国です。地下深部にはマグマが存在し、膨大なエネルギーが眠っています。地熱発電はこのエネルギーの一部を蒸気という形で取り出し利用するものです。
地熱は、エネルギー資源にめぐまれないわが国にとって、純国産の再生可能な貴重なエネルギー資源です。また、地熱は発電のほかにも、浴用、施設園芸、道路融雪など多目的の熱水利用の熱源として地域開発にも役立っています。
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| 出典:資源エネルギー庁 |
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日本の地熱発電の総容量はおよそ561メガワット、これは世界で5位にあたる。火山も多く、地熱開発の技術水準も高い日本で地熱発電がそれほど盛んでないのは、候補地となりうる場所の多くが国立公園や国定公園に指定されていたり、温泉観光地となっていたりするため、景観を損なう発電所建設に理解を得にくいことも一因となっているという。
「プランB」の著者 レスター・ブラウン氏は、「日本はなぜもっと地熱を使わないのか。日本には1万カ所も温泉があり、日本の必要量の半分賄える」と言っています。地球温暖化等の環境問題がクローズアップされており、地熱発電は石油などの化石燃料を使わない地球にやさしいクリーンエネルギーとしても、その重要性が再認識されています。 |
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アイスランドは、以前は石炭でしたが、今では電力発電の99%を水力と地熱で賄っています。電力エネルギーに限れば15%前後が地熱発電によるもので、特にクラプラ(Krafla)のものは世界最新の地熱エネルギー・パワーステーションです。
電気を産出するだけではなく、一方では熱水を産み出し極北の生活には欠かせない暖房システムを賄っています。
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アイスランドの噴気孔 Phote:(c)NASA |
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アイスランドは地熱活動が活発で、地熱をエネルギー源として世界で最も活用している天然エネルギー源利用の最先端国です。
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地熱発電のしくみ
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現在の日本の地熱発電所は、雨水等が地熱により加熱されて高温の熱水として地下に貯えられたものを取り出し、この地熱水を蒸気と熱水に分け、熱水は地下に戻して蒸気だけをタービンの動力に利用する蒸気発電方式です。
地熱発電の方式には、そのほかに熱水を有効利用するバイナリーサイクル発電があります。
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| 【蒸気発電】 |
【バイナリーサイクル発電】 |
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出典:資源エネルギー庁 |
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地熱発電の現状
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地熱開発は、平成になってから約31万kwの開発が行われ、それまでの22万kwの開発と合わせると約53万kwを超える電源となり、ようやく本格的導入段階を迎えています。
また、近年、天然の熱水や蒸気が乏しくても、地下に高温の岩体が存在する箇所を水圧破砕し、水を送り込んで蒸気や熱水を得る高温岩体発電(hot dry rock geothermal power:HDR)の技術も開発されています。地熱利用の機会を拡大する技術として期待されている。 |
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■地熱発電所既設一覧 (※自家用発電)
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発電所名 |
事業者名 |
所在地 |
発電出力(kw) |
運開年月 |
| 森地熱発電所 |
北海道電力(株)
道南地熱エネルギー(株) |
北海道森町 |
50,000 |
昭和57年11月 |
| ※大沼地熱発電所 |
三菱マテリアル(株) |
秋田県鹿角市 |
9,500 |
昭和49年6月 |
| 澄川地熱発電所 |
東北電力(株)
三菱マテリアル(株) |
秋田県鹿角市 |
50,000 |
平成7年3月 |
| ※松川地熱発電所 |
日本重化学工業(株) |
岩手県松尾村 |
23,500 |
昭和41年10月 |
| 葛根田地熱発電所1号 |
東北電力(株)
日本重化学工業(株) |
岩手県雫石町 |
50,000 |
昭和53年5月 |
| 葛根田地熱発電所2号 |
東北電力(株)
東北地熱エネルギー(株) |
岩手県雫石町 |
30,000 |
平成8年3月 |
| 上の岱地熱発電所 |
東北電力(株)
秋田地熱エネルギー(株) |
秋田県湯沢市 |
28,800 |
平成6年3月 |
| 鬼首地熱発電所 |
電源開発(株) |
宮城県鳴子町 |
12,500 |
昭和50年3月 |
| 柳津西山地熱発電所 |
東北電力(株)
奥会津地熱(株) |
福島県柳津町 |
65,000 |
平成7年5月 |
| 八丈島地熱発電所 |
東京電力(株) |
東京都八丈島 |
3,300 |
平成11年3月 |
| ※岳の湯地熱発電所 |
廣瀬商事(株) |
熊本県小国町 |
105 |
平成3年10月 |
| ※杉乃井地熱発電所 |
(株)杉乃井ホテル |
大分県別府市 |
3,000 |
昭和56年3月 |
| 滝上地熱発電所 |
九州電力(株)
出光大分地熱(株) |
大分県九重町 |
25,000 |
平成8年11月 |
| 大岳地熱発電所 |
九州電力(株) |
大分県九重町 |
12,500 |
昭和42年8月 |
| 八丁原地熱発電所1号 |
九州電力(株) |
大分県九重町 |
55,000 |
昭和52年6月
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| 八丁原地熱発電所2号 |
九州電力(株) |
大分県九重町 |
55,000 |
平成2年6月 |
| 大霧地熱発電所 |
九州電力(株)
日鉄鹿児島地熱(株) |
鹿児島県牧園町 |
30,000 |
平成8年3月 |
| ※霧島国際ホテル地熱発電所 |
大和紡観光(株) |
鹿児島県牧園町 |
100 |
昭和59年2月 |
| 山川地熱発電所 |
九州電力(株)
九州地熱(株) |
鹿児島県山川町 |
30,000 |
平成7年3月 |
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地熱水の多目的利用
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地熱資源は、発電とそのほかの多くの目的に共同利用できるのが特徴の一つです。地下から蒸気を取り出すと、蒸気のほかにその何倍もの量の熱水が出てきます。この熱水の温度は、100℃以上ありますが蒸気発電には使用できないため、還元井により地下に戻されています。
地熱発電所のある市町村の多くでは、この熱水のもつエネルギーの有効利用を図るため、河川水と熱交換して造成熱水をつくり近くの地域へ供給し、地域開発に役立てています。
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出典:森町「地熱開発」
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