ヘンプ(日本語で大麻)は、古くから私たちの生活に広く、深く関わってきており、衣服、紙、油脂、建築材料としても利用されてきました。かつては日本でも、大麻=麻として主に繊維用目的に各地で栽培され、生活のさまざまな面で利用されていました。
ヘンプはわずか3~4ヶ月で約4メートルもの高さにまで成長します。その成長は雑草よりも早いので、除草剤や肥料を必要とせず、土壌を改良する働きもあり輪作用の作物として役立ちます。
注目されているのは、やはりCO2の吸収が通常の植物に比べ3倍程度多く、CO2削減に貢献することです。
向精神作用があることから日本では栽培が制限されていますが、向精神性の成分が0.2%未満のものもあり循環型経済を目指す上では、その優れた性質を活かしていろいろな分野での利用が期待されています。 |
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ヘンプ繊維の持つ特性は、熱を逃がし、汗を逃がす効果のほか、天然の抗菌性をもち、さらに紫外線遮断効果があります。他の麻繊維のようにゴワゴワした感じや粗雑感はなく、体にフィットした衣料ができます。
ヘンプ麻繊維は、繊維が細いだけでなく、繊維の中心に細長い空洞があり、繊維表面には無数のひび割れと小さな空洞があります。これによって、吸湿性、発汗性がよく、夏の炎天下でも暑さが苦になりません。
これまでシワになりやすい、摩擦で白っぽくなりやすいともいわれていた麻素材ですが、近年の自然志向の流れの広がりにともない麻繊維のもつその特性が、かえってナチュラルな素材感として人気の要因にもなっています。
また、食品(麻の実)、化粧品(オイル)、建材(壁紙、カーペット)に利用され、最近の注目は「種からはバイオジーゼル」「植物からはエタノール」が生産され、化石燃料に変わる素材として関心を集めています。