「大田青果市場」を見る
大東京の台所を支える「大田青果市場」に
どうしてもこの目で確かめておきたいことがあり、初めて行ってみた。
さすがに広大で青果市場はセリが終了した直後で、広大な施設内を運搬車が走
り回りうず高く積まれた段ボールが運び出されていく。
今日の目的は「有機野菜」や「特別栽培野菜」がどのように扱われ、どの程度の量が市場経由で流通しているのかを調べるためだった。
つぶさに市場内の段ボール表示やラベルを調べているうちに、なかなか面白いものが目にとまった。
ペコロス
あまり聞いたことがないフルーツだな〜
エィッ!と段ボールを開ければ
な〜〜〜んだ。
今日は今冬一番の寒さというのに
西瓜だ!!
へ〜〜オクラって
フイリッピンからも来るんだ〜〜
F1の玉葱??
惣作酵素栽培のジャガイモ??
F1って威張れるものなのかな〜〜
自家採種してほしいな〜〜〜
惣作酵素といわれても・・・・・
段ボール入りでなく
素朴な、作り手の顔が見えるような
ゴボウや大根はいいな〜。
外国産のフルーツも多い。
これって何がはいっているの???
苺は今が盛りというように山積みだ。
デコポン、メロン、マンゴ、
贅沢だが売れるのだろう。
圧倒的な量の青果の中でオーガニック野菜(有機野菜)や特別栽培野菜など見つけることは不可能だ。相当見てみたがその一片も見つけることができなかった。
やはり市場は全国から出荷される膨大な量を効率的に捌くことにある。
青果だけで1日の取り扱いは3000トンに及び、1500人もの人たちが働いている。
8時から4時間、残念ながらオーガニック青果物は、全く市場には出てきていないことがわかった。
いかにも中国産らしいパッケージのニンニクだ。
ふと見ると人だかりが・・・
なるほど、手押しクルマの
おにぎりやパンの販売車だ!!
それではと場外仲卸しの市場へ・・
300店の仲卸し業者が店を構える。
つくづくセグウェイが欲しいと思った。
おー、もう小分けにして小売りパックにしているぞ!
へぇ〜理髪店もある。さすがに美容院はないらしいが・・・
食堂も結構沢山ある。
おなかは空いているが・・・
入る勇気はない。
隣の棟の魚市場はセリは終わって仲卸しも閉店準備。
日本一を誇る花卉市場は手元の端末を使ってのセリなのでしくしくと進行していた。売買参加者は2000名を越え、1日245万本の花卉が売買されるという。
こうして市場の24時間は進むらしい。なるほど、市場は24時間休みなく動いているんだ。
■せり開始時間
<水産> 5:40
<青果> 野菜6:50 果物7:00
<花き> 切花7:00 鉢物7:30
最後の事務所棟に行き、オーガニック市場について聞いてみたいと思い、一番大きな卸売業者の「東京青果株式会社」を訪ね、営業本部の加藤さんに聞いてみた。
やはり、いかに膨大な量を効率的に扱うかが卸売業者の使命で、業績に直結するわけで、卸売としてはオーガニックは気にしているが、今のところ全く扱える状態ではないという。
巨大な東京の胃袋に安価な、新鮮な、青果を豊富に供給する事が最優先であることが理解できたし、日本の生産者がよりよい青果づくりをめざし、酵素や海藻などいろいろな工夫で、知恵と改良を重ねていること、世界中から端境期がないように輸入し努力している卸売業者、懸命の努力が手にとるように解った。
加藤さんは個人的にはオーガニック青果物に興味があり自費でワイルド・オーツなどを訪ねアメリカ・オーガニック事情を見学しているとの事だった。
やはりオーガニック農産物は、まだまだ「大田市場」へのデビューは道遠しと思わざるを得なかった。
山口こういち
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