コーチング獣医/ 福井利恵さん
子供のころから動物が大好きで、犬・猫・近所にあった牧場では馬とよくコミュニケーションをしてきたという福井利恵さん。小学5年生の時、自らの判断で飼い犬の安楽死を選択する機会を1年間に2度も体験。その時に、命の尊さを扱うことの重要さに気づき、獣医師になることを決意。
アメリカでも食肉用動物の飼育環境を高め、食肉用の動物をHumane (Humanに由来するヒューメイン)に扱う運動が、アメリカのロハスなスーパー「ホールフーズマーケット」で始められており消費者にも受け容れられている。これらの食品には「Animal compassion」のラベルが貼られ区別されています。 そして現在は、Humane食品がテーブルに並ぶことが人間社会にいかに大切か、という視点から農場HACCPを学び広め始めた福井さん。現在は養豚HACCPの農場向け指導、講演、勉強会の開催、コーディネーター獣医師の指導を手掛けています。 HACCP(ハサップ)とは、安全な食品生産の国際基準です。現在、予防的な方法を用いて、安全な食品を作る方法として、食品業界に広く用いられています。
「先日、豚の採血に行ってきました。豚さんの鼻を保定器でぎゅーっとつまんで、おとなしくなっているところへ頚静脈から採血します。うーん、出来るだけストレスをかけないようにスピーディーに、かつ的確に。豚のオーエスキー病というのを撲滅する事業の中での検査のために採血をするのですが、何をするのにも段取りと、何か起こった時も素早く対応する必要があります。特に、肥育舎では豚さんがいっぱいいるので採血に夢中になっていると他の豚がどどーん!と突進してきたりもします」と、楽しそうに話す福井さん。