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お隣さんの奥さん、バーバラさんは、自然をとても愛している方です。
役所が、家の前に大きな配水管を埋め込むことにもずっと反対しています。なぜなら、それをするにはバーバラさんの家の横も少し掘らなければならないからです。それをしてしまうと、毎年たくさんのカエルが繁殖する水場を壊してしまうことになります。
そして私がつくづく感心したのは、5年前にその家に引っ越されてきてからすぐに、湧き水をひいていた管をはずしたことです。 |
特に私は、雨水だけを生活水として7年間も暮らしていたので、水を確保することがどれほど大変か、ということを身にしてみて知っているのですが、せっかく自分の土地で湧き水が出ていて、いつでも好きなだけ無料で水が使えるというのに、それをしないなんて驚きでした。
隣に住んでいる私達が借りているコテージでも、大家さんは、それをボトルに詰めて商売をしているほど、たっぷり湧き水が出るので、私達のコテージでは、生活水は全て湧き水なのです。
バーバラさんに、理由をお聞きしました。
「山の上の方から水を引いてしまうと、そこから下に向かって、本来なら供給されるはずの水が少なくなってしまうでしょう?自然は、無駄なく出来ているんですよ。つまり、湧き出る水も全て自然にとって必要なんです。私達だって、自然が必要としているだろう雨水を溜めて使ってしまっています。だから、せめて湧き水は自然のままにしたいのです。山のために、生き物たちのために」
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そして私と娘は、早速、その山を散策させて頂きました。写真でどれほど伝わるでしょうか?
交通量の多い、いつもの道路脇を歩くのとは雲泥の差です。静かで、鳥の声と木のささやきに包まれ、苔のジュータンは柔らかく足に優しく、空気がふんわり私達を抱きしめてくれます。小さな頃から、森の中にいるのが好きでした。
『木や草は、私を守ってくれる』そんな感覚に包まれるのです。
オーストラリアに来てからというもの、ファーマーに荒らされたブッシュに生える木々には、そんな力を感じずにいました。
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でも、あの山の植物たちには、その力があります。
バーバラさんご夫妻の愛に、答えるかのように。
残念なことに、バーバラさんは、先月、事情があって、あの家を売りに出され、一昨日売れました。
今朝、また山を散策し、降りてきたときにちょうど会えたのですが、これから引越し先を探すそうで、「自然の力が、私達を導いてくれるでしょう」と仰っていました。そして、「次に引っ越されてくる方は、農場育ちの若いご夫婦なんです。出来ることなら、牛をこの中に放さないで欲しいのだけれど・・・牛達は自然を破壊してしまいますから・・・でも、もう私には口出しは出来ません」と少し淋しそうでもありました。
契約上、来年(2008年)の1月中頃まで、お隣はバーバラさんのものだということなので、それまで、私と娘のオアシスとして歩かせて頂こうと思っています。
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